あたか農園だより
No.111
2010.12.26
 寒に遇ったホウレンソウ
 真冬の寒さがやってきました。今日も雪がちらほら舞い、外に置いていたバケツの水には薄く氷が張っていました。
 10月の便りでも触れましたが、こんな寒さが続くと、ホウレンソウの葉っぱに写真のような白い斑点が現れます。
 よく消費者の方から、「病気ではないか?」と訊かれることがあります。ひどい時は、「農薬の粉が残っていのではないか!」と、怒ってクレームをつけてくるお客さんもありました。でも、これは病気でも害虫の食べた痕でもありません。むしろ寒さに会ったホウレンソウなので美味しくなった証しと云えるのです。
 これから本格的な冬、まだまだ寒くなります。3月ごろまで、いわば「寒じめホウレンソウ」の美味しさを存分に味わっていただけます。

 
ただ、こんな時期だけに霜の降りた朝などは手が切れるように冷たくて、収穫する者にとってはツライところもありますが・・・。
 あま〜い人参、今年も健在
  天候不順で生育が遅れていた人参も、ここにきてやっと収穫出来るようになりました。まだ注文や直売所などへの少量出荷で、本格出荷は1月からになります。
 遅れていたわりには、先まで丸く太りきって形の良い美味しそうな人参になりました。
 いや、美味しそう・・ではなくて、本当に美味しいんです。
 この人参は黒田五寸という品種で、軟らかく、収穫や洗う時などに傷が付いたり折れ易かったりします。製品率が悪く農家にも不評です。なおかつ、乾くとその傷が白くなり、他の品種に比べて色艶が劣るので市場の評価が低く、市場出荷用にはあまり作られていません。
 でも、見た目は悪くても糖度が高いということで、ジュースの原料にはこの品種でなければいけないと品種指定されているのです。「
あま〜い人参」たる所以です。試しに一度ジューサーで搾って飲んでみられませんか?
 もちろん、減農薬・減化学肥料栽培の福岡県Fマークとエコファーマー認証取得ですから生食でも安心して召し上がっていただけます。
次の便り
前の便り
便り一覧