No.14
2002.11.16
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★黄色い白菜
我が家も白菜の出荷が始まりました。
11月に入っての冷え込みで生育が止まり、少しづつの収穫です。
ところで、皆さんもお店でよく見られると思いますが、最近の白菜は、このように半分にカットして売られています。家族が少なく一個買っても食べきれないらしく、同じ値段でも半分を買っていくという話も聞きました。
そういうわけでカットしたときの見栄えが良い芯の黄色い品種が主流になっています。こういう品種は、病気に弱く栽培も難しいのですが、店頭で並んでいると黄色い方が新鮮で美味しく見えるようで、どうしてもそちらに手がいくようです。中には、昔の白い白菜の味が懐かしいという人もおられますが、味が良いだけでは満足してもらえない、見栄え重視の現実に農家の苦悩は、まだまだ続くようです。
?農家の常識と消費者の常識?
先日、農家と消費者の意見交流会がありました。
その中で、消費者の方が「ミカンを甘くするために砂糖を木の根元に撒くらしいですね。」と言われたのには驚きました。他にも「キャベツはほとんど輸入なんでしょ?」とか、「キャベツの根っこが白っぽいのは収穫したとき農薬を塗ってるからと聞いたけど。」・・・などなど。発言された方の顔は真面目そのもの、冗談ではないらしい。むきになって答えることでもありませんが、ひょっとしたら、そう思っている消費者がけっこうおられるかもしれませんから言いますが、砂糖でミカンは甘くならないし、北九州市に入荷するキャベツは夏場は別にして若松産が主流だと思います。根っこの農薬はありえません。
一方で、前に紹介した春先ほうれんそうの無農薬などは、ご存知ないようでした。
これは消費者が悪いのではなく、農家の情報発信がいかに足りないかということの結果でしょう。会場でも言いましたが、分かっていてもシャイな農家には難しい課題です。