あたか農園だより
No.216
2019.9.23
 金時人参無残

 先月の農園たよりの次の日に降った大雨で流された金時人参畑です。
畝と溝の幅が逆転。3筋に蒔いていたのですが、両端に蒔いていた種が流され、真ん中の一筋緑に見えるのが金時人参。これも所どころ欠けていて、しかも、こういう時は根があまり良くないことが多い。蒔き直すわけにもいかず、そのまま管理していますが、どうなることやら先が思いやられます。

今の葉物
 現在ある野菜は、小松菜、水菜です。
 見た目は良く出来ているように見えますが、これも雨の被害を引きずっていて、一部注文にお応えするくらいが精一杯。例年にくらべて2,3割の操業状態です。

 豊作だと価格の暴落がありますが、農家としてはそれでも作物が立派に育ち、良い品質でお客様にお届けできる方がありがたい。
不作だと価格は高くても量が採れない。結局生産者も消費者も浮かばれないことになります。


 葉物の主役、ホウレンソウは今シーズン第一回蒔きが現在このような状況です。やっと本葉が出たところでしょうか。
 順調にいけばあと一ヶ月で収穫出来るはずですが、この時期のホウレンソウは、少し高温が続いたり、大雨に会うと枯れたり消えたりで不安定。今年はここまでずいぶん天候に泣かされていますから、これからくらいは穏便に願いたいものです。
 
 米も結果大減収
 お米も先月ちょっと減収か?くらいにお伝えしていましたが、収穫してみるとそれ以上の落ち込みになってしまいました。初期にジャンボタニシの食害にあったのと、出穂後の大雨で実の充実が悪かったうえに、イモチ病、紋枯れ病のダブルパンチがとどめだったのでしょう。刈った後にはコンバインに穴が開いているのではないかと思うくらい籾(多分未熟な籾や被害籾)が落ちでいました。
 農薬を使えば半分以上は防げた被害でしょうが、少しでも安全で美味しいお米をお届することの方が大切だと思っています。
 それでも、カメムシの発生は少ないようで、検査では綺麗な米だと評価していただきました。

 
      穂の所まで枯れ上がった紋枯れ病           今年も検査を受けました。
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