あたか農園だより
No.246
2022.3.24
 一夜にして!
 アブラナ科野菜は元々この時期になると芯が伸び出し花が咲きは始める。
 でも、今年はその変化が極端で、前日まで普通に出荷できていた小松菜と水菜が次の日の朝畑に行ってびっくり!ひとつ残らず芯が伸び上がり花さえ咲いている。
 ちょうど十日ほど前異常に暖かい日が続いたその翌日の事。おかげで納品先に断りの連絡に追われたが、これほど急激な変化はほとんど記憶にない。自然現象の振れ幅の大きさを思い知らされた。




 労力のかかる野菜
 なので小松菜水菜が終わり、人参も終了なので今あるのはホウレンソウだけ。
このホウレンソウが労力が掛かる。販売するときの袋に数本入るが、その一本一本の収穫から始まり、根元から出る枯れた葉などを取り除き、洗って揃えて袋詰めまでの労働時間を考えると今直売所の値段一袋110円は再生産価格ギリ(>_<)。
 それなのに卸売市場のセリ値は20円とか!、採算割れで鋤き込む農家も多い。
のびのび育ったホウレンソウは軟らかく美味しい季節、どんどん食べていただきたいですね(^O^)/

 
上農は草を見ずして草を取る?

 昔から、「上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見てから草を取る。下農は草を見ても草を取らない」と云われていたとよく聞きます。
 写真だけ見れば「上農」ですが、赤しその場合は、草が目に見えるようになってからでは手遅れで大変なことになるからです。下農ではないが中農くらいかな?(笑)
 この作業、2度も3度も入ることになる。葉物野菜だけでなく赤しそも収穫までに大変な労力が掛かります。テマヒマ惜しむなら農家はやるな!ということらしい(^^;)



次の便り
前の便り
便り一覧