あたか農園だより
No.72
2007.9.16
わさび菜
我が家で作っている野菜のほかにもたくさんの種類の野菜があります。いつも作っている野菜だけでなく、時には新たな作物に挑戦してみることも大切かなと思っています。
 今回、挑戦したのは「わさび菜」。
 友人の農家が作っていて、評判が良いそうです。からし菜の一種らしく、生で噛むとわさびのような辛味があります。サラダや漬物、お浸しにしても美味しく、肉料理にも合います。
 まだ、試験的に作っているので量も少ないですが、たまに直売所に並ぶことがありますので試しにでも召しがってみませんか?
 よかったら感想などをお聞かせ下さい。
関わり合って育つ
 刻みのある本葉も1、2枚伸びてきて、人参畑も少し緑が目立つようになってきました。
 もう少し伸びると5cmくらい間隔に一本だけ残して残りは全部引き抜いてしまう「間引き」という作業に入ります。大変労力が掛かる作業で、特にこれくらい混みあっているとなかなか進みません。
 だったら、こんなに多く種を蒔かずに、5cm間隔に生えるように少なく蒔けばいいじゃないか、と思われるでしょう。
 ところが、人参というのは発芽させるのが難しいうえに、発芽してからも暑さや風雨で枯れたりしやすい作物なのです。ある程度混み合っているとお互いをかばい合ってか、生き残る割合が多いようです。 
 そのうえ、長年の経験では、仮に都合よく5cm間隔で発芽して順調に育ったとしても、そういう時の人参の根は又になったり、割れたりしたものが多くなって品質が悪く、多少混み過ぎるくらいを時間を掛けて間引いたほうが綺麗に揃った品質の良い人参が採れるのです。 
 科学的な理由は分かりませんが、おそらく同じ人参がすぐ横にいくつもあって、制約を受けながらもその関わり合いによって育つからではないでしょうか。さらに競り合いがお互いを育てるということもあるかもしれません。
 人の成長にも同じようなことがいえる気がします。少子化と物質的な豊かさの中で、我々団塊の世代よりははるかに制約の少ない今の子供たちの成長がより望ましいものなのかどうか?
そんなことを考えてないでサッサと間引けー! ですよね(~_~;)

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