あたか農園だより
No.108
2010.9.27
 初秋の畑


 9月も終わる頃になって、やっと猛暑も和らぎ、朝晩は涼しささえ感じるようになりましたね。
 夏の間焼き上げて茶色い地肌を見せていた畑も少しづつ緑が増えてきました。左から人参、小松菜、水菜、わさび菜。人参はまだ間引きくらいの大きさですが、葉物野菜は出荷も始まりました。直売所では、岡垣の「やっぱ〜岡垣」、遠賀と水巻の「やさい畑」に、ほぼ毎日出しています。

 生育も順調で、素直に育った小松菜や水菜はやわらかくて瑞々しく、見るからに美味しそうですが、この時期は伸びるのが早く、ちょっと収穫が遅れると小松菜が(大)松菜になってしまいます。
人参の間引き菜
 この葉物の出荷と並行して、今は人参の間引き作業の最中でもあります。
 今年は、これも猛暑の高温で焼け枯れる人参が例年になく多いので、小さいうちから始める間引きをつい躊躇していたら、ご覧のように思いのほか大きくなってしまいました。大きくなると作業に手間がかかり、さらに遅れてしまう悪循環です。
というわけで、いつもの事ではありますが仕事に追われ気味です。


 これくらいの人参は軟らかく、天ぷらなどにするととても美味しいのです。直売所などに出すと喜ばれると思うのですが、ご覧のように一本一本が細く、一束揃えるだけでも大変な手間がかかります。ただでさえ間引き作業で猫の手も借りたい中、そんな余裕はとてもありません。残念ですが畑の端で朽ちるしかありません。
 この人参のように、よく消費者の方から「この野菜は美味しいし、みんな欲しいとと思っているのにどうして作らないの?」と言われることがよくありますが、お客さんが望む物が必ずしも生産者にとって採算が合うとは限らないのです。
 もちろん、畑までお出でいただけば差し上げますよ。タダで。はい。
次の便り
前の便り
便り一覧