あたか農園だより
No.113
2011.2.27
 ジュースになります
 トラックに積んでいるのは人参。
ジュースの原料として出荷しています。
 私は近くの農協の集荷場まで運び込み、そこから運送業者が農協の工場がある甘木市に運びます。この工場で搾られて、あま〜いジュースになってみなさんのところへ届くということになります。
 一袋約500kgで、これを毎年70〜80袋くらい出荷しています。去年から今年は寒かったので人参の育ちが遅いかと思ったのですが、今年の収穫もほぼ終わりで、収穫してみると意外と収量は多いようです。
 健康にも良いと聞きますので皆さんにもどんどん飲んでいただきたいですね。
 ヒヨドリの被害
    
   最初は周囲の葉っぱからと油断していると・・・     やがて中を見事にくりぬいてしまいます

 今年は寒かったせいで、餌になる木の実などが少なかったのでしょうか。また、例年になく飛来数が多いのでしょうか。ヒヨドリの大群があっちこっちの畑に下りてはついばみキャベツや白菜などがまったく出荷出来ない農家もいるくらいに激しい被害が出ています。
 写真は我が家の自家用のキャベツですからちょっと残念くらいですが、収入の柱にしている農家にとっては深刻です。

 でも、それでもまだいいのかもしれません。先日宮崎県綾町のブドウ農家の友人からメールがきて、新燃岳噴火の灰がブドウに降り積もり、ビニールが掛けられないで困っているとのこと。宮崎といえば、最近は鳥インフルエンザで鶏の処分が続き、その前は口蹄疫で膨大な数の牛や豚が殺処分されるという。
 しかも、口蹄疫に至っては今後も数年に再開できないとか。噴火もいつ静まるとも知れません。次から次へと宮崎県の農家にとってはまさに地獄のような日々といっても過言ではないでしょう。

 鳥、病気、噴火と自然環境の影響をもろに受けるのは農業の宿命で、そのリスクは覚悟のうえでなければいけないのでしょうが、そういう不安定さの上に農業があるという事を消費者の方々にも分かっていただきたいと思いはあります。私がメールをもらうまで綾町も被害を受けていた事を知らなかったように、ニュースを見られる一般の方々は噴火被害は高原町と都城市だけと思われても仕方がないくらいメディアが伝える情報は断片的でしょうから。
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