あたか農園だより
No.120
2011.9.27
 秋から冬に向けて
 朝晩は少し涼しくなって秋の気配を感じる季節となってきました。これから徐々に野菜が増えてきます。過ごし易いのはいいのですが、気を付けていないと特に葉物野菜はすぐに伸びすぎてしまいます。その為に面積は少なく、数日間隔をおきながら、ずらして蒔かなければなりません。一度に蒔くのは3畝とか4畝、どうかすると一畝ということもあります。
 でも、露地栽培の悲しさで、天候次第で予定通りに蒔けないことが度々です。どうにか蒔けても先日のように豪雨や台風でやられる事もあり、そうなると出荷したくても野菜が無いということになります。伸びすぎも途切れるも紙一重、悩ましい野菜作りです。
 潮の被害
 人参の葉先が枯れているのが分かるでしょうか?先日の台風15号の被害です。
静岡県に上陸した台風は、暴風圏からは遠く、強風が二日間くらいでしたが、それでもこの状態です。原因は玄界灘から運ばれる潮ではないかと思われます。
 北側、直線で3kmくらいで海、おまけに畑は芦屋台地という丘陵地の高台にあり、その間遮るものがありません。我が家の畑から数歩歩くと海が見えます。
 台風が東側を通ると、風向きは海からになり、風が弱くても何時も被害が出ます。逆に西側を通ると、風向きは南の陸から。台風が少々強くても被害はあまり出ないのが今までほとんどでした。
 今回も、かなり生育に影響が出るのは避けられませんが、これでも生き残っただけ良い方で、遅く蒔いて台風の時に芽が出たばかりの人参はほとんど枯れてしまったところもあります。高台で津波の心配はなくても、代わりに塩害というハンディは覚悟の野菜作りでもあります。

 まあ、自然の被害はなるべく受けないで、恩恵だけ受けたいところですが、そんな虫のいい話はあるはずもありませんが・・・。
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