![]() |
![]() |
No.122 2011.11.28 |
人参が採れ始めました |
だいたい、1月からの収穫に合わせて栽培しているので、まだ、本来の大きさにはなっていないのですが、例年11月の下旬くらいから、なかには成長の早い人参もあるので、大きくなっていそうなのを選びながら少しづつ直売所などに出荷しています。 今年はどういうわけか、人参の畝溝も分からないくらい葉が長く伸び、絡み合って覆いかぶさっている葉をかき分けながら採れそうな人参を探すので例年以上に時間が掛かります。 そんなわけで収穫量もまだ少なく、葉も若くしっかりしているので人参は洗わずに土の付いたまま袋に入れ、半分くらいに残した葉の方を束ねた姿で出荷しています。 12月も中頃になって生育も進み、まとめて収穫出来るようになると、葉を残すような出荷姿では間に合わなくなるので、葉の無い洗いの袋詰めになっていきます。 多少荷姿は変わっても、中身は同じ人参で何も違いはありません。例年通り、福岡県の減農薬・減化学肥料栽培農産物のFマーク認証を受けた安全で美味しい「あま〜い人参」をご賞味ください。 |
TPP考 |
最近よく、TPPについてどう思うか?と訊かれることが多くなりました。また、賛成ですか?反対ですか?とも言われることもあります。 野田総理が参加表明したこともあり、農家がどう思っているのか、一般の方にも興味がわくくらい社会の関心事になっているということでしょう。多分ニュースなどからすると、反対じゃないの、というニュアンスも感じ取れたりすることもあります。 正直言って、TPPが全ての品目の関税を原則無くそうという取り決めらしいというくらいで、内容については詳しくは分かりません。ですから一言で賛成、反対は言えません。 ただ、農業団体が言う絶対反対には反対です。絶対反対と言った時点で絶対ですから妥協の余地はありません。内容について考える必要がなくなり、その事について思考停止になります。人間は何も考えなくて済むのが一番楽です。どうすべきか悩んでいる時は答えが出ない不安定さがあります。でも、悩み苦しむ中からしか進むべき道は見えてこないだろうと思います。反対派が言うように、壊滅的な影響があるかもしれません。ならばなおのこと、少しでも影響を和らげる対策はどうすればいいのか、必死で悩まなければならない時ではないのでしょうか? 子どもの時からの自分を振り返っても、社会の活動圏の広がりは誰も止められない歴史の必然と確信できます。この時代にあっても鎖国に戻ればいいというような絶対反対を叫ぶひまがあったら、これだけ守られながらも衰退の一途でしかない農業を少しでも世界に負けない農業にすることにエネルギーを注ぐべきだろうと思います。 ところで、消費者の方にぜひ知っておいていただきたいのは、関税で守られているといっても農業すべてではないということ。守られているのは主に米(700%とか)で、野菜などは5%くらいでほとんど関税の壁は無いといっていい状態です。私たち野菜農家はすでに熾烈な国際競争にさらされているともいえます。もっとも、1束10円、20円でセリ落とされることもあるホウレンソウを輸出してこようという国もないのかもしれませんが・・・。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |