あたか農園だより
No.125
2012.2.28
 寒い冬を耐えたホウレンソウ
 今年は野菜が高いでしょう?
 それもそのはず、昨年末からの寒さで野菜類は皆ジッとしたままで大きくなりません。→出荷量が圧倒的に少ない。→値段が高い、といった構図です。
 我が家も、しばらく出荷出来ない時期や、出来てもわずかの量しか出せなかったりが続きました。
 ここにきて、少し暖かい日もあったりして、やっと少し伸び始めました。

 成長は超ゆっくりでしたが、寒さに耐えるようにほうれんそう自身の防御反応で体内に糖を蓄えるため寒さの厳しい時のホウレンソウはことのほか美味しいといわれています。この寒さに遇ったホウレンソウはしばらく続きますので、この美味しさをお試しください。
 農家へのアンケート
 農家の経営は、よく、丼ぶり勘定といわれます。農作物作りには熱心でも数字が苦手な農家が多いのは自分も含め確かなようです。
 そんな農家が他人のことは言えませんが、農水省など行政から来る農家へのアンケートを見ると、行政の経営認識はどうなっているのだろう?と思うことがあります。
 農業経営の内容を問うアンケートがほとんどですが、どれも判で押したように、まず経営面積の拡大か縮小かを問うてきます。まるで農業経営は面積で決まるとでも思っているような質問が多くてうんざりするくらいです。
 経営にとって重要なのは面積が増えることではなく、利益が増えることでしょう。いくら面積が増えても経費のほうが多ければ赤字が深刻になるだけです。面積が変わらないでも売上げが増えたり経費を抑えたりで利益が増える。これが良い経営とするなら問うことは面積ではないだろうと思うのは私だけでしょうか?
 面積でしか経営を見ない感覚で進めてきた政策の結果が今日の日本農業の姿なのかもしれません。
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