あたか農園だより
No.131
2012.8.29
 夏の定番風景 
 毎年お盆を過ぎると人参の種蒔きが始まります。
 20日頃から8月末までに金時人参、人参と蒔き終わらないといけませんから、期間も短く心理的にも追われる感じで落ち着きません。特に天気が続くと、水掛けが欠かせませんから、次の人参を蒔きながら同時に水掛けもやり、だんだんその面積が増えて忙しさもさらに増して畑を走り回る毎日となります。
 夏のこの時期、天気が続くとこの風景がどこかの畑で見られます。

 この水掛けも風が強かったりすると、写真のように風上の方には飛ばなくて均一には掛りません。この日は台風15号の余波で特に風が強く、芽が揃って出てくれるかどうかちょっと心配です。
 でも、これくらいで済めば良い方で、昨年は2個の台風で発芽した芽が全滅し蒔き直さなければなりませんでしたから、忙しかったり、多少むら掛かりするくらいで済めばありがたいと思いながら台風や大雨が来ない事を祈っておきましょう。
 堆肥散布作業
 畑の端っこに積んでいた野菜クズなどの半熟堆肥を畑に散布することにしました。
 よりによって世に熱中症の警告が出ているこの時期にです。
 この日は朝からジッとしていても汗が噴き出てくるような暑さ、一大決心をして始めたものの、フォークを二、三振りしただけで息切れ、あれっ?歳かな?
 やがて動悸のうえに目まいさえしてきて、三山ほど散布した時点でもう限界。なぜか「高齢の農業者、熱中症で堆肥の山にうつ伏して死亡」というニュースが頭に浮かび、これはイカン!あまりにカッコ悪い。命あってのモノダネです。
 早々にあきらめて、こういう時は文明の利器に頼るしかありません。人の手で散布するように均一にはいきませんがユンボでかき混ぜてお茶を濁すように終了。ニュースネタにならずに済みました。

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