あたか農園だより
No.137
2013.2.28
 今年の梅は?
 我が家は少し高台に位置し、玄界灘も見える場所もあるくらいで、周辺より少し風も強く気温も低めだからでしょう、季節は常に遅れ気味です。
 梅の花も、遠賀町や岡垣町の日当たりのよいところではすでに満開というとこもありますが、うちの梅はやっと一輪咲いたくらいです。
 昨年は梅の開花が遅れ、そういう年は梅が豊作らしいという話で期待していたら、結果超不作で散々な目に遭いました。今年も同じように遅れ気味の梅の花ですが、昨年の二の舞にならなければいいのですがねぇ。なにせ、赤シソは梅の出来次第で天国と地獄、因果な作物です。
 さらに追い打ちを掛けるのが、昨今の食生活の洋風化です。若い世代で梅干しを漬けようという家庭が少なくなって赤しそ需要の絶対量が減少していると聞きます。
 将来性の無い作物はやめたらというアドバイスも聞きますが、あたかのしそでなければと言って下さるお客様もおられます。そういう声を励みに何とかニッチ産業として活路を見い出したいものです。
 農業とIT
 「農業とITのマッチングフォーラム」という研修会に行ってきました。
IT化が遅れている農業にどのような活用が出来るかという話で、先進事例などが紹介され、大幅な効率化、省力化が出来ると報告がありました。
 野業とIT、どう考えてもそぐわないように思えるこのふたつですが、今は意外とすでに活用されている部分もあるのです。注文は携帯やパソコンのメールで来ますし、直売所の販売量もメールで知らせてきます。ネットでの天気予報なしには次の日の作業予定は立てられません。栽培、肥培、労務、販売、各管理も今はPCでデータ管理している農家が多くなっています。今回のSNS等の活用の話も参考になりました。
 ただ、当たり前の話ですが、ITにばかり目を奪われて野業の本質を見失わないようにしなければとも思いました。たとえば、SNSを使って畑の画像をチェックすれば畑に足を運ばなくていいという話がありましたが、病害虫発生の気配、土の乾燥具合など実際に目で確かめなければ分からない事もあります。
 
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