あたか農園だより
No.143
2013.8.24
 いもち病
 稲のいもち病は雨が多く、低温、多湿気味で多発する病気と思っていたのですが、今年は高温、少雨。それなのになぜか、穂が出る前の7月頃から左の写真のように葉いもち病が今までに無いくらい発生して、ひどい所は全体が黄色く見えるくらいでした。
 怖いのは、その菌が穂の首元に感染して穂全体を枯らす穂首いもち病ですが、天気が続いていたので菌が穂首にあまり行かないことを願いながらヒヤヒヤしてい出穂を迎えました。
 でも、やはりあれだけ葉いもちが多かったからでしょうね。右の写真のように白く枯れた穂が無数に・・・。最終的には刈ってみなければ分かりませんが、大幅減収は覚悟しなければならないでしょう。
 近所の農家からは「何で薬をかけないの?」と、迷惑そうに言われても、せっかく何年も無農薬で頑張ってきたので此処で途切れたくないという思いがあります。
 今は減収幅ができるだけ少ないことを祈るばかりです。

    
   典型的な葉いもち病の班       少し傾いていても稔りは無く稲刈りで飛んでしまいます。
 葉物野菜が採れ始めました
  寒さに強いホウレンソウは高温には弱く、今頃蒔いてもうまく育ちませんが、小松菜や水菜は逆で、7月に蒔いたものが採れるようになりました。 暑さに強いといっても今年の暑さ、もちろん水は欠かせません。欠かさないようにやっていても、36度を超えるような日中は、焼けつく日差しでグッタリ萎れています。
 もっとも、野菜の前に人間もグッタリしていますからね。
 だいたい、午前中で切り上げて、秋の気配待ちのボチボチ操業です。
 ですから、出荷量もまだまだ少なく、市場出荷はほとんどありません。
直売所には続くようになってきましたので、そちらでお求めください
 高温少雨の反動
7月初め頃から雨らしい雨が降らず、うだるような暑さが一か月以上続き、畑も土ホコリがたつほど乾燥していました。
 きっとこの反動は来るぞと話していたら、案の定、昨日、今日(8月25日)と大雨。種を播いたばかりの金時人参の畑は、農道のブロックを越えて道に流れ出ています。
 畝の肩も崩れて、種も少し流されているようです。

 人間の勝手な希望ですが、もうすこしバランスよく降ったり照ったりしてほしいものです。
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