あたか農園だより
No.145
2013.10.25
 台風の爪痕 
  

 表紙の人参だけでなく、葉物はもっと被害がひどく、小松菜は葉先が左の写真のように枯れ、売り物になりません。生育初期のものは右のように根元から枯れ、ほとんど残っていません。これから先、出荷が途切れてご迷惑をお掛けすると思いますが、こういう状況なのでご容赦ください。
 葉が傷んだ人参も、下の写真でお分かりのように、左が蒔き直した人参。右が残した人参。残した方は遠目には青々と見えますが、四条の外側の二条が殆ど無く、収量は半分以下だと思われます。
 では、蒔き直した方がよかったか?といえば、これまた、雨で播種が遅れ、ちゃんとした人参に育つかどうか微妙なところです。
 今年は、夏以降、大雨、台風で散々痛めつけられてしまいました。
 農家は自然災害は多少覚悟の上ですが、こんなに度重なるとちょっと凹みます。
 でもまあ、ここが踏ん張りどころでしょうか。


  
 一瞬の癒し
 こんな風に気の滅入ることの多い最近ですが、夕方仕事を終えてそろそろ帰ろうかと立ち上がると夕暮れの空が鮮やかに輝いています。
 あー、いいなぁ、と思うのはホンの一瞬です。
 すぐ、帰り支度や明日の作業の段取りに思いは行っているのですが、この一瞬は、凹みがちな心を少し和らげてくれたような気がします。
 自然は農家に時折容赦のない痛みも与えますが、心洗うような姿も見せてくれます。
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