あたか農園だより
No.146
2013.11.25
 お気に入り風景
 何度もこのようなアングルの写真を載せていると思います。
 またか、と思われるかもしれませんが、それくらいこの風景が気に入っています。
 今年などは、近くに寄ってみると、生育の悪さにため息が出るほどですが、全体の風景は例年と変わず、心を和ませてくれます。

 いつもなら、この時期は葉物出荷でフル操業のはずですが、片肺操業状態で、風景を楽しむ時間もあるのが、ちょっと複雑なところです。
 先人の知恵
 農家の集まりで熊本県の通潤橋へ行きました。
 皆さんも訪れたことがある人が多いと思いますが、その構造をご存知でしょうか?
水は高いところから低いところへ流れる。その傾斜のまま、途中に水路の橋を架けるのが普通ですが、そうするとものすごく高くて大規模な橋を造らなくてはいけません。
 だから、一度低い橋の水路に通して向かい側の高台に水を湧きあがらせるサイホンの原理を使っているという。それを160年前の江戸時代に造ったいうから驚きです。
おまけにほとんど漏水がなく、現在も使われいるというからすごい。
 この通潤橋へくる水は、その上流の円形分水で分けられています。この円形分水は水量が変わっても円形に湧き出してくるので常に区切られた割合で分水される構造になっています。
 今のようにコンピューターも機械もない時代に、これだけの施設を造り上げた先人たちの農業に対する執念と知恵に圧倒されます。
 それを思うと、ちょっとした天候による不作で弱音をはいていたら恥ずかしいかな。
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