あたか農園だより
No.155
2014.8.23
 最後は神頼み
 雨の止み間がわずかなので、畑に溜まった水が引きません。
 今日は23日土曜日、珍しく雨は降っていませんが、また明日は雨だという。その後も似たような天気だというから、8月中はもう絶望的かなあ?
 明日は、地域の氏神様で恒例の風止め篭りの祭典があるけど、今年は雨止め篭りで、という気分です。
 干ばつは、灌水でカバーできるけど、降った雨は取り除くわけにはいかないので神に祈るしかありません。(これって、苦しい時の神頼みか。)

 こんな天気では、育っている野菜もよくありません。生育途中の小松菜は倒れるし、病気は虫も多くなります。良さそうなのを選んで採り込んでいますが、廃棄しなければいけない部分が山のように出てしまいます。その分手間も掛かった上に、残った製品も少なくなります。
 そういうわけで、お買い求めいただく野菜も、多少虫が食っていたり、根元が黒くなっていたりしますが、よろしくご理解いただきたいと思います。
 それでも、これは酷いと思われるときは、遠慮なくお知らせ下さい。出来る限りの対応はしたいと思います。


 雨の影響はお米にも
 この雨はお米にも深刻な影響を与えています。
 まず、穂が出る時の雨でイモチ病の発生。そして、その穂が充実してくる時期の日照不足、お米の成長にとって一番重要なこの期間のハンディがどのくらい減収につながるのか、想像するのも怖い気がします。
 昨年もイモチ病は多発しましたが、穂が出た後好天に恵まれ思ったほど減収になりませんでした。でも、今年は厳しい結果を覚悟しておいた方がよさそうです。
 そういう時、農家は切り替えが早いのです。「よし!来年こそは!」 この何の裏付けもないポジティブシンキングの言葉で昔から農家はしたたかに生きてきたのだと思います。


 
 少しだけ明るい要因もあります。  ジャンボタニシが一個も居なかった今年から借りた田んぼです。
 田植え後ジャンボタニシを拾ってきて振りまいていたら、なんということでしょう!(ビフォーアフター風)増えているではありませんか!
 卵は気持ち悪いですが、小さいジャンボ(なんだか矛盾)が無数にいるのを見ると頼もしくさえ思えます。
 来年はこの田んぼも無農薬でいけるかも?(鬼が笑っている?)
次の便り
前の便り
便り一覧