あたか農園だより
No.167
2015.8.26
台風15号直撃 
 見るも無残!
 自家用の梅の木も根元からボッキリ。数えたら四本、そのうち一本は根っこごと倒れてしまいました。
 台風直撃は十数年ぶりでしょうか。
 しかも勢力は強烈なまま。後でニュースを見ると、大型トラックが何台も吹き倒されたというから、朝、直売所に出荷の途中で急に暴風になり、怖くなって帰ったのは正解でした。
 まあ、梅の木は老木でもあるし、残念ではあっても諦めもつきますが、農業の方はそうはいきません。
今出荷中の小松菜、水菜は風が強過ぎて葉先が枯れたり、破れたりで商品にはなりそうもありません。一日経ったところでまだ少し青味は残っていますが、こうなると日に日に枯れていきます。
 残念ですが、しばらく出荷は中止となります。

  

 もっと深刻なのは、直前に種を蒔いた金時人参です。
 たてたばかりの畝は水を含むと脆く、そのうえ砂地なのでわけなく流れてしまいました。 三列に蒔いた種は、真ん中だけ残り、両端は形も残っていません。
 単純計算で、収量は三分の一、深刻さはお分かりいただけると思います。

 お米もかなり風に揉まれて影響はありましたが、こちらは台風より以前からお伝えしていたイモチ病の被害が出始めました。白く見える穂はすべてイモチ病で枯れたものです。
 熟すほどに拡がってはいくのですが、どの程度までなのか、葉イモチ病のひどさを考えると怖くなります。

  

 でも、我が家以上に深刻なのは果樹農家です。
 ニュースでも言っていましたが、一年掛けて育て、いよいよ収穫という時に台風に持って行かれる辛さは言葉にならないほどだと思います。
 それから見ると、一日足止めを喰うくらいなんだ!給料の大半を持って行かれるわけではないだろう。家が壊れた人や、全滅した農家の深刻さの報道が少ないような気がしませんか?
 どこにも向けられない自然災害への愚痴のはけ口をマスコミに向けてみました。
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