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No.168 2015.9.26 |
無農薬栽培の悩み |
![]() ![]() 7月の便りで見ていただいたイモチ病。今までに見たことのない無残な姿に、正直これで穂が出るのは無理だろうと、その時は思わずにはいられませんでした。 でも、穂は出たのです。もちろん、これほどひどい株は、出ても2,3割でしょうか、それもイモチに感染して採れる籾はほとんど無かったと思います。 それでも、右の写真のように見た目には普通に稲を刈っている状態までになりました。しかし、やはり大減収は免れませんでした。平成2年くらいだったでしょうか、お届できないどころか、我が家もお米を買って食べた年がありましたが、その年に次ぐ減収でした。 葉に罹るのが葉イモチ。穂に罹るのが穂イモチ。穂の根元に罹るのが穂首イモチでこれに罹るとひと穂全て枯れるので一番怖い。イモチ病は、雨が多く湿度が高いと感染が広がります。 不幸中の幸いだったのは、穂が出る直前から晴天が続き、葉から穂へイモチが思ったよりうつらずに済んだからではないかと思います。もし、その期間がずーと雨だったら・・・・、考えただけでもぞーっとします。 農薬の効果を思い知らされた年でもありました。同じように葉イモチに罹った田んぼでも、農薬を散布した農家は平年と同じくらい採れたといいます。 元々、絶対無農薬と固い信念ではなく、必要なときは散布しようというスタンスで始めた無農薬栽培ですから、昔ならためらうことなく散布したと思いますが、不思議なもので、十数年間無農薬の栽培が続いてくると、たった一度の散布でも無念で仕方なくなってしまします。 結局、「どうなっても知りませんよ。」という指導機関の忠告も無視してしまいましたが、お届している方の量は確保出来たのでホッとしているところです。 病気だと品質が心配だと思われるかもしれませんが、病気に罹った籾は充分実が入らず軽いので、刈取りの時に田んぼに飛ばされたり、選別で振るい落とされます。 今年は田んぼに落ちてる籾が異常に多く、販売出来ない下米も例年の3倍くらいありました。このように厳選したお米をお届していますのでご安心ください。 皆さんへ届ける安心で美味しいお米作りは、これからも気苦労と悩みが絶えそうもありません。 |
葉物野菜も少しづつ平常時へ |
![]() 葉物野菜は、人手が掛かるうえに収穫期間も短いので、小面積づつ、期間をずらして播種していきます。 ただ、思った間隔で種蒔きが出来るかというと、露地栽培の悲しさ、雨が続いたりするとそこだけ期間が思った以上に空いてしまったりするからままなりません。 |
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