あたか農園だより
No.175
2016.4.19
 少しだけ赤しそらしく
 先月の農園だより見比べていただくと、緑色も消えて少し赤しそらしくなってきました。
 間引き作業が待ったなしとなってきました。
 雑草もところどころ目立つようになって、間引き作業と一緒に雑草取りも同時並行の作業となります。
 作物の間と畝溝は管理機が使えますが、後はひたすら人の手頼み。向こうの端まで何時行き着くのかと思うと、えらく遠くに見えてきます。
 これからは、気温も高めになってきますので、生育も進み、6月には予定通り40cmくらいの高さになってお届けできるようになると思います。今しばらくお待ちください。
 祖父、団兵衛の本が出版されます
 私事で恐縮ですが、私の祖父、安髙団兵衛の生き方を描いた本が出版されます。
 福岡の筑紫女学園大学の時里教授が、記録魔だった団兵衛に興味を持たれ、現在、九州歴史資料館に保管されている安髙団兵衛文書を研究して一冊の本にまとめられました。

 団兵衛は明治生まれのごく普通の農家。ただ、物事を徹底的に記録するというところが普通の農家とは違っていました。
 私は幼児の頃に、いつも何かを書いていた姿をかすかに覚えています。
 どのくらい記録魔だったかというと、若い時から晩年近くまで一日も欠かさず就寝・起床・入浴時間、家族全員の作業時間、作業内容、作物の収穫量、販売額、・・・等々、きりがないほどです。
 。くそ真面目だった団兵衛ですから、宴席に出ることはあまり無かったようですが、それでもやむなく出席した時の写真を残しています。が、そこからが記録魔団兵衛で、その写真の下に参加者の名前、歳、だけで終わらず、はべった芸奴の名前、歳、本名、住所まで記載していたのには、唖然としてしまいました。
 でも、芦屋基地飛行場建設で防風林が伐採された為、海からの潮風害でこの地域一帯の農業生産が激減し、その補償を陳情しても、根拠がないと言われたときに、団兵衛の記録を示し、その生産量の差が歴然となり、政府も動き、地域一帯の農業を救うことに繋がりました。
        
 その団兵衛の孫ならさぞかし・・・と思わないでください。業務上必要最低限の記録もおぼつかない毎日に、団兵衛さんの爪の垢でも煎じて飲め、と言われそうなのが正直なところです。(-_-;)
 
 4月22日発売で、価格は消費税込みで2,052円。一応本屋さんにも並ぶそうです。アマゾンなどネットでは予約を受け付けています。
次の便り
前の便り
便り一覧