No.20
2003.5.12
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あたか農園だより
- 誠意 -
 畑に灌水するためにスプリンクラーを取付けるパイプが15m間隔くらいに立っています。これが道路際にあると、よく車に当てられたりして折られてしまう。今年になって、もう、6本も犠牲になりました。壊されること自体は、自分でも誤ってトラクタで当てたりするので仕方がありませんが、腹が立つのは、知らぬ顔のいわゆる当て逃げが多いこと。折れているのに気付かずポンプで加圧し、吹き上がったりすると、もう怒り心頭です。でも、そんな中、先日は、夜、玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、パイプを折ったと断わりに来られた方。そのまま立ち去っても分からないところを雨に濡れながら家を探して来られ、本当に申し訳なさそうに謝られる姿にその方の人柄が伝わってきて、パイプは折れたのに、その夜は、少しすがすがしい気持ちで眠りにつくことが出来ました。
- 百姓は何でも屋 −
 でも、折れたパイプは修理しなければなりません。水道工事店に頼むこともありますが、急ぐ時も多いので、ほとんどの修理は自分でやらなければなりません。配管材料や道具なども増えて、今ではちょっとした水道屋さんです。
 こうして考えてみると、農家は、農産物の生産だけでなく、何でも屋だなぁと、つくづく思います。灌水設備がトラブれば配管工事。台風で畑が流されれば重機も使って土木工事。農業機械の整備や修理。果ては大工仕事から電気まで(電気が一番苦手かな、)。広く浅く、どれも素人の聞きかじり
ですからプロが見たら笑われそうな仕上げですが実用には支障がないし、あれやこれや出来てけっこう楽しめます。だからといってパイプを折ってもらっては困りますが・・・。

− ほうれんそうの出荷 −
 ほうれんそうは、どちらかと言うと寒い時期の作物、だんだん暑くなる5月の栽培は、天候によって葉が黄色くなってしまうこともあり、賭けのようなところがあります。今収穫しているところは、何とかセーフのようですが・・・。
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