No.22
2003.7.18
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あたか農園だより
☆青果市場は様変わり
 消費者の方は、青果市場というと、威勢のいいセリの声を想像されるのではないだろうか。ところが最近は、様子がかなり変わってきました。セリが全く無くなったわけではありませんが、市場法が変わって出荷された物のほとんどは相対取引でセリの始まる前に取引が終っているということになっています。以前は、深夜から早朝の間に市場に出かけ指定された場所に並べて帰っていたのですが、今は、前日から市場から出荷量の確認があり、市場でも売り先ごとに振り分けやすいようにパレットに降ろすことが多くなり、中をフォークリフトが走り回っています。
 それが原因かどうか分りませんが、最近は、安値安定が続いています。セリが減った分、活気がなくなって競り上がるということが少なくなったのではないか、という気がします。以前は、とにかくセリ落とさないことには次に進めなかったので、市場側が「買わないと進めないぞ。」と強気。今は、出荷物の売り先を前日の内に決めておきたい心理が市場側に働くので弱気。攻守逆転の構図があるのではないかというのは、あながち安値安定に泣かされている農家のヒガミ根性からでもない様に思うのですが・・・。だからと言って今の流通を考えれば、以前のようなセリだけに戻ることも考えられません。要は需給の問題、いいものを作ること、と答えは解っているのですが、それが一番難しい!
 今年の赤しそは、梅の不作に加えてピーク時に台風6号の直撃を受け、泣きっ面に蜂状態。台風によるダメージはかなりひどく、直後に購入いただいたお客様には心からお詫び申し上げます。
北九州卸売市場(小倉西港)7月18日
写真は7月16日   7月22日で出荷終了しました。
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