No.29
2004.2.20
トップページへ戻る
♪あま〜い人参
先月も触れましたが、器量は悪くても味は良い。評価はイマイチでもその一点で作り続けて来ましたが、本当に傷が付きやすい。人参洗い機や選別機を通す間にもこのようにヒビが入ってします。ひどいのは、畑で抜く時でも「パリッ!」と割れてしまう。もちろんA品にはなりませんが、見るからに実が充実して柔らかそうでしょう。こういうのが特に甘くて美味しいのです。この甘さは食べんとわからん、わからん、わからん。
今シーズンの収穫作業もあと一週間くらいで終了です。
1月からまた少雨傾向。夏ほど大変ではありませんが、灌水しないと固くて人参も抜けません。このように必要な時にすぐ灌水できるのも灌漑施設があるお陰です。
この灌漑施設は、防風保安林が伐採された被害補償によって作られた施設ですが、当初は事業導入が危ぶまれたところを記録魔だった祖父の団兵衛の日誌から伐採前後の収穫量の変化などから被害が証明され、また、地域の多くの先輩たちが多大な時間を費やし、大変な努力によって完成し、干ばつでも豊かな実りをもたらしてくれています。
農業という職業は、「人は自分の力だけで生きているのではない」ことを気付かせてくれます。さまざまな支え、地域、自然、世代を超えてまでも。
☆さまざまな力に支えられて