Ｎｏ５２
２００６．１．２０

我が家の人参を使ったシフォンケーキを頂戴しました。以前、赤しその梅酢を使ったケーキを届けて下さった奥様です。
　さっそく家族でいただく。そば粉で仕立てたスポンジは、ふわっと柔らかく、上品な甘さは、作った方の人柄に重なる。自分の育てた人参がこんな形でも生かされたことが嬉しい。この出会いもありがたい。ケーキの味は心にも沁みて、さらに美味しい！

ホームページを開設しているからか、いろんな勧誘の電話や来訪があります。 先日も、先物取引のセールスを受けました。
　知人の紹介ということだったので面会しましたが、よく聞くと何の関係もありませんでした。
　彼は、「今、灯油を買うと半年後は必ず値上がりするから大儲け出来ますよ。」と言う。私が「そういう話は興味が無い。」と言うと、「みすみす手に入るお金があるというのに要らないんですか？」と言う。「要らない。」と言うとさらに、「そんなことは無いでしょう。あって邪魔になるものじゃないし。」としつこい。
　そこで、「それをすることで世の中の為に何かを創り出したり、役に立ったりすることがありますか？」と聞いたら、それまで機関銃のように喋っていたのに一瞬目が点になり、キョトンとしていました。世の中、金が有るか無いかが全ての価値基準の彼には理解を超えた問いだったのでしょう。

　みずほ証券の巨額誤発注や、ライブドアが証券取引法違反事件などで感じるのは、何かを創り出したり生産したりすることより、相場の上下だけを狙って利益を図るようなマネーゲームが脚光を浴び、それが是とされる今の社会への疑問。
　上手く説明は出来ませんが、自然と折り合いをつけながらその制約の中で日々過ごしていると、どんなに大金持ちでも高い地位にあっても汗をかかない人間が幅を利かせるような世の中であっていいはずはない、そんなふうに感じます。