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No.75 2007.12.21 |
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![]() まばらに育った人参は割れたり股になったりと、品質があまりよくないことが多いからです。 でも、秋が例年になく高温で生育が進み、大きな金時人参になりました。 案の定、割れたり股になった人参も多少ありますが、播き直して生育が間に合ったかどうかを考えると、今回は正解だったかもしれません。 すべてはお天道様次第、今回うまく行ったから次も、とはかぎらないところが農作業判断の悩ましいところです。 |
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農園便りでもお知らせしましたが、今年福岡県の減農薬減化学肥料栽培と国のエコファーマーの認証を取得しました。 この基準は、一般的な栽培で使用される農薬と化学肥料の成分量を半分以下で栽培したものだけを認める、というものです。圃場と作物について細かく記載し、農薬残留検査や土壌分析などの審査を受け認証されます。この申請手続きの煩雑さや、多少害虫や病気の被害を受けても農薬散布を我慢したり、化学肥料より高い有機質を多く含んだ肥料を使うなど、コストやリスクを掛けてもこういう栽培をしているのは、少しでも農薬や化学肥料を使わずに安心して食べていただける野菜や米を家族も食べたいし皆さんにも届けたい、という思いからです。 ところが、消費者のみなさんにはそのことがあまり分かっていただけていないようです。これは我が家の野菜のことだけではないのですが、認証を受けた農産物にはエコファーマーシールや福岡県の減・減Fマークシールが貼ってあったりしますが、そのことが売れ行きに影響することはほとんどないようです。直売所などでの傾向を見ていると、どういう栽培をしたかより、少しでも安くて量の多いものが売れたりします。いきおい、生産者も値下げ競争、増量競争に走ってお互いの足を引っ張り合いになることも。 まあ、価格に敏感なのは他人事ではないのでよ〜くわかりますが、これでは、手間隙を掛けて安心安全な農産物を作ることに熱心になろうとする農家は増える道理がありません。 それは農家にとってというより、消費者や世の中にとってあまり良いことではないような気がするのですがねぇ。 |
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