![]() |
![]() |
No.76 2008.1.24 |
![]() |
![]() 少し表面に出ているのを見ることはたまにありますが、こんなに出ているのを見るのは珍しいです。 根が多いところは肥料を入れたところです。油粕など有機質を多く含んでいるから根が好むのか雨が多く表面が常に潤っているからなのか、よく分かりませんが、植物の生命力が伝わってくるようで思わずパチリ。 |
![]() |
久しぶりに古い友人を訪ねました。 飯塚市で「杜の舟」という工房をひらいている木工職人です。 若い頃から家族ぐるみの付き合いで、訪ねたときは一杯飲みながらついつい深夜までということになります。 木工にもいろいろあるようですが、彼はアクセサリーや日用品のなど小物で、それも色や材質の違う木の特徴や風合いを生かした温もりのある作品を作っています。 最近は、木工に限らず陶器やガラスなどの手作り工芸も盛んなようでよく見かけます。でも、どこかで聞いた話では、陶器の土などは専門の会社に注文することもあるようです。中には、すでにある作品を見て、これと同じように作りたいといえば、土の会社が「それならこの品番の土をこの温度で何時間焼けば同じように出来ます。」とアドバイスしてくれたりするから初心者でもある程度のものは自由につくることが出来るようになっているとか。陶芸家といえば、土も自分で気に入ったもの掘出して、という印象があったので意外でした。 その話になると彼は、「自分が使う材料は端材だったり廃材だったりすることも多い。木の種類によって堅かったり柔らかだったり、また同じ木でも木目が違ったり節があったりの制約がある。でも、だからこそ面白い。この木の良さをどうしたら生かせるだろう。難しければ難しいほど工夫する意欲が湧いてくるよ。本来なら使えずに捨てられるような木から納得できる作品が出来た時ほど至福の瞬間はないね。」と、ほろ酔いの目を輝かせて話していました。 自分が輝くことより他を輝かせること喜びとする。そこには、自分が作りたいモノを、という主張より、自然と調和するなかに自分の思いを込めたい、という謙虚な思いがにじみ出ているように感じました。 彼の言葉に少なからず共感できたのは、自然の大きな制約を受ける農業に身を置いているからかもしれません。 |
![]() 杜の舟の作品から 今年の干支 杜の舟のホームページ |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |