あたか農園だより
No.99
2009.12.23
雨に痛めつけられた野菜
 先月の便りで「頑張れ!」と言ったからかどうかわかりませんが、あのまま枯れてしまうかもしれないと思ったホウレンソウをこのところ出荷しています。
 出荷するにはしていますが、ご覧の通りポリ袋の半分くらいに収まってしまうほど小さなホウレンソウです。 もっと大きくなってから収穫すれば?と思われるでしょうが、寒いこの季節は何日経ってもジーッとしたままひとつも伸びません。どうかするとそのまま黄色くなって枯れてしまうこともありますから、そうなるくらいならと、悩み悩みの収穫です。
 小さいので収量は少ないし、手間は掛って割の合わない今年のホウレンソウですが、我が家のホウレンソウを待っておられる方がおられたらと、少量でも出荷を続けたいと思っています。
 
 金時人参も、今年はあまりよくありません。全体に小ぶりで収量も少なそうですし、これも雨の影響でしょうが、時々根が腐っているものもあります。
 雨の多い年は珍しくありませんが、こんな影響が出ることはあまり記憶にありません。
 農業普及員の方も言われていましたが、乾燥が続いて作物がそれに合わせた根になっているところへ雨で水分過剰の状態になったという、乾湿の落差が大きいことが問題のようです。
何事もバランスが大事なんですねぇ。

 どの野菜も不作かというとそうでもなくて、白菜、キャベツなど重量野菜は豊作で安値が続いていて、これらを作っている農家も嘆いていますから、豊作でも不作でも喜んでいる農家は今年に限ってあまりいないようです。
 こんな時、農家が考えるのは大体「来年こそは・・・」。
どうです、プラス思考でしょう?これだから災害でやられても、飢饉にあっても何千年も農業が続いてきたんでしょうね。

 今年もあとわずか、「来年こそは!」ですね。
 みなさん、良いお年を!

      

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